生活保護について 公的支援を利用する

小田原市の『生活保護なめんな』問題。生活保護は受けちゃ駄目?

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小田原市の生活保護担当職員が英語で「なめんな」私たちは正義」とプリントしたジャンパーを着用して業務をこなしていた問題、みなさんはどう思われますか? 「不正受給が多いんだから仕方ないだろ?」と言う声もあるようですが、筆者にはそうは思えません。

生活保護は憲法に定められている「健康で文化的な生活」を保障するものであり、本当に困った時に受ける事の出来る権利であるにも関わらず、生活保護受給者を犯罪者のように扱うなんて許される事ではありません。

【参考記事】
生活保護「なめんな」「私たちは正義」 小田原市の担当職員ら、ジャンパーにプリント

生活保護って受けちゃ駄目なの?

小田原市のHPを見てみると……

問題になっている小田原市のHPを見てみると小田原市の生活保護に対するスタンスを垣間見る事が出来ます。

生活保護制度について

他法・他施策の活用
生活保護よりも民法上の扶養義務(特に親子・兄弟間)の方が優先されますので、ご親族等から援助を受けることができる場合は、援助を受けてください。また、生活保護以外にも生活を支えるための様々な公的な制度(年金・傷病手当・失業保険・労災・児童扶養手当・児童手当など)があります。生活保護は、これらの制度を利用しても最低生活を維持することができない方のための制度です。

生活保護と資産の関係
生活保護を申請する方に最低生活費の1か月分以上の資産がある場合は、申請をされても保護が適用されない場合があります。
生活保護の申請をされますと、銀行や郵便局、生命保険会社などに資産調査をさせていただくことになります。生命保険などの解約返戻金で最低生活が維持可能な場合もありますので、ご自分で契約内容と解約したときの返戻金について確認してください。なお、対象となる口座等は同一世帯の全員の分になります。また、貴金属などあらゆる売却可能な資産は、売却して最低生活費に当てていただく場合があります。
生活保護受給中は、原則的に自家用車の運転はできませんので処分を指導させていただくことがあります。

小田原市HPより引用
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/welfare/p-cassi/seido.html

生活保護を受給する場合「親族の扶養が優先」と言う規定があるのは本当です。しかし、これは生活保護の申請を受けた福祉事務所が親族に連絡を取る必要があるだけで「申請する本人が親族に連絡して援助を乞う事を義務付けるものではありません。

また、特に女性の場合DV等の複雑な事情を抱えている場合があり、その場合は扶養できるかどうかの問い合わせはしない事になっています。

「こういう場合は受けられない」という情報ばかりを提供する姿勢は、突き詰めて言うと憲法で定められている「基本的人権の尊重」に反していると言えなくもありません。

残念ながら小田原市だけの話ではないのです……

今回はマスコミに大きく取り上げられる事になりましたが、生活保護の出し渋りは残念ながら小田原市以外でも行われています。もちろん全ての地方自治体がそうだとは言いませんが「そう言う姿勢の地方自治体もある」と言う事は覚えておいてください。

生活保護の出し渋りにあったらどうしたらいいのか?

なんとなく「生活保護は受けちゃいけない」と思ってしまう人もいるかと思いますが、本当に困っている時に生活保護の申請をする事は恥ずかしい事ではありません。しかし、役所の窓口に行った時、門前払いされたり、渋い顔をされたらどうしたら良いのでしょうか?

恐らく1人でどうにかするのは難しいかと思います。こう言う場合は支援団体等の力を頼ってください。「生活保護 支援 お住いの地域名」で検索すると、お住いの地域で生活保護に関する支援をしてくれる団体が見つかると思いますので、是非相談して戴きたいと思います。

【参考】
特定非営利活動法人自立生活サポートセンター・もやい
http://www.npomoyai.or.jp/

まとめ

若い女性の場合「若いからどうにでもなるでしょ?」と生活保護を申請しても追い返されるケースが後を断ちません。残念ですが小田原市だけでなく「出来るだけ生活保護を支給しない」と言う考えの地方自治体は存在します。1人でどうにも出来ない時は支援団体を頼ってください。生活保護は一時的な手段に過ぎません。根本的に貧困状態から脱出するためにも、生活保護を受給して、生活を立て直す必要がある方は、迷うこと無く申請して戴きたいと思います。

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